第7回勉強会「平成27年9月関東・東北豪雨災害支援から学ぶ」を開催します

台風18号の影響により、平成27年9月10日から11日にかけて、栃木県、茨城県、宮城県を襲った大雨は各地に大きな被害をもたらしました。
チーム中越でも、関係各署と連携を図りながら、被災規模の大きかった常総市を中心として支援活動を行ってきました。
今回の勉強会では、これまでの支援活動や現在の被災地の状況を共有することで、今後の関東・東北豪雨災害に対する中越としての支援のあり方を確認すると共に、今後起こり得る長岡市内での広域災害への対応や、他地域での災害支援のあり方についても検討を行います。

日時
平成27年11月9日(月)18:30~20:30
場所
ながおか震災アーカイブセンターきおくみらい多目的ホール
〒940-0093 長岡市大手通2-6フェニックス大手イースト2F
プログラム
1.トークリレー「関東・東北豪雨災害支援活動」
2.意見交換「関東・東北豪雨災害支援から学ぶ」
・長岡市内での災害対応を考える
・他地域における災害支援のあり方を考える
・今後の常総市等への支援のあり方を検討する

申し込み
事前準備のため氏名、電話番号、所属を明記の上、以下の連絡先までメールもしくはFAXにてお申し込みください。(先着50名)

問合せ・連絡先
(公社)中越防災安全推進機構 担当;井上、河内
〒940-0062長岡市大手通2-6フェニックス大手イースト2F
TEL0258-39-5525 FAX0258-39-5526
Email; team-chuetsu@cosss.jp

第7回チラシ



第6回災害ボランティアセンター勉強会 「災害時の長岡市との連携を考える」を開催しました

第6回目の長岡協働型ボランティアセンターの勉強会は「災害時の長岡市との連携を考える」をテーマに災害時に長岡市危機管理防災本部の皆様をお招きして開催されました。ボラセンメンバーの他にも安全士会、市議、NPO団体関係者など計30名ほどの方々が集まられました。

今回の勉強会では、災害時における市の対応について学ぶと共に、今一度、行政と災害ボランティアセンターや地域との連携による災害支援の可能性を、参加者の皆さんと一緒に考えました。
まず、長岡市危機管理防災本部より災害時に設置される災害警戒本部や災害対策本部の設置条件や指揮系統等、長岡市内部における組織体制について説明がありました。
その後、災害発生時におけるボランティアとの協働事例として「平成25年7月・8月豪雨」時の乙吉地区への対応状況についての説明を受けました。

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今回の勉強会で分かった事
・行政としてもボランティアの持つ高い専門性や住民に近い支援活動に期待している。
・個人宅においても最低限生活する上で必要な箇所は市の規定に従って公的支援で応急修理は可能。
・行政には公平性という壁がある。民と行政が一緒に公平性の壁について考えられたのは貴重なケース

明らかになった課題
・関係者がどういったルールでボラセン開設前に情報共有を計るのか不明確
・行政としてはボランティアに期待できる支援内容の把握が不十分であるため、支援を必要とする現場とのマッチングがうまくいかない事が想定される。

今後すべきこと
・発災直後、ボラセン開設前の段階における関係者間の情報共有方法の検討。
・行政とボラセンがどの団体が何をできるのかを共有し災害時に支援を依頼しやすい体制を構築する。
・現場において行政が対応可能な部分とボランティアが対応すべき部分の明確化

今回の勉強会では乙吉の水害のケースを通して、協働のあり方を再認識する事ができました。
災害時に行政とボランティアが協働するためには、平時よりお互いの性質を理解して役割を明確化しておく事が必要なのと、お互いに相談をし合える横のつながりが大切であると思いました。
今後、今回出た課題や意見について具体的に考える事でより良い協働の形を構築していきたいと思います。

第5回長岡災害ボラセン勉強会「災害時の障がい者支援を考える」を開催しました

第5回目の長岡協働型災害ボランティアセンターの勉強会は「災害時の障がい者支援を考える」をテーマに、ろうあ、内臓疾患、自閉症の当事者・関係者の皆さんをお招きして開催され、ボラセンメンバーの他に安全士会や行政、市議など計30名ほどの方々が集まられました。

災害時における要援護者支援は、災害支援を考える時に良く話題になるテーマではあるのですが、実際のところ、障がいをお持ちの皆さんが、災害時にどのような状況に置かれ、どのようなことに困られるのか、支援者側の私たち自身がよくわかっていません。
そこで今回の勉強会では、まず当事者の方々の声を聞き、そこから何か出来ることを考えようという趣旨のもと開催いたしました。

以下、発言の概要です。

長岡市ろうあ者福祉協会の前会長の小林さん

  • 情報が聴こえないため、緊急情報がわからずに対応が遅れる。
  • 避難所でも支援物資配布の情報がわからないため、何の支援かもわからずに並ぶようなこともある。
  •  行政に相談に行っても、時間外などで手話通訳者が窓口にいないと情報が入って来ない。
  • 聴覚障がい者の場合、一見して障がい者だとはわからないために支援が遅くなる。
  • 聴覚障がい者に対してどのような支援が必要か心配りをしていただけると助かる。
  •  コミュニケーションを取るには声を大きくしてもらっても聞こえない。筆談なら大丈夫。口を大きくゆっくり話してもらえると読み取れる。
  • 聴覚障がい者が一人でいると、気づかれずに支援者が離れてしまうケースがある。聞こえない人かもしれないとの気配りをしていただけると助かる。
  • 一人では電話が掛けられない。
  • 聴覚障がい者同士でも安否確認が難しい。メールなどで行う必要がある。

長岡地区腎臓病患者友の会連絡会会長の樋山さん

  • 聴覚障がい者同様に一見して障がい者とはわからない。
  • 通常でも市内の透析者の約半数が自力通院困難者
  • 災害時は投石施設に被害がなければOK。ただし、透析には大量の水(30ℓ/h)が必要で、東日本大震災の被災地では飲み水も十分に確保することが難しかったことから、透析患者に水を優先させることができなかった。
  •  避難所からも透析に通わなければならない。
  • 食べ物も制約有。リンやカリウムなどが命取りになる。
  • 災害時における病院との連携が必要。
  •  原発での避難時など、個々に避難するというのではなく病院単位、県単位で施設があるところに避難することが必要。

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NPO法人ピュアはーと(発達障がい児支援) 事務長の田中さん

  • 地域の方々に障がいの子どもがあることを知ってもらいたい。
  • 発達障害(自閉症・アスペルガー症候群)の特徴
    1. 想像力が弱い;先を読む力や場の空気を読む力が弱い
    2. こだわりの強さと変化への対応の弱さ
    3. 自分に声をかけられたことに気づかない・理解できない、困っていることを人に伝えられない。
    4. 感覚の過敏;他人の声などに過敏に反応する、一方で怪我をしてもわからないなど、痛みに鈍いことも
    5. 集団生活が難しい
  •  他人に迷惑をかけることから避難所には行けない。→ほとんどの親子が避難所に行けなかった。
  • 震災で生活リズムが崩れて基にもどるのが大変だった。
  • 緊急地震速報の音やトラックの揺れなどでフラッシュバック。
  • 震災時には地域の防災委員の声掛けがあって助かった。
  • 障がい児はサポートブックを持っている。
  • 福祉的なサポートを行える人がいると良い。

後半の意見交換会では、会場も交えて意見交換が行われました。

その中では、聴覚障がい者の方々などは、一見して障がい者ということがわからない。耳が聞こえないことがわかるようにビブスなどを着用してもらうと良いのではないか、避難所にそのような備えをしておいても良いのではないかといった意見が出されました。
また、腎臓病患者友の会では、会員の皆さん向けにの自助のためのパンフレットを配布されていることでしたが、そういった知識を支援者側も共有することが、正しい支援につながるのではないかといった意見交換も行われるなど、意見交換を通じて今後の活動につながるいくつものヒントを得ることが出来ました。

今回の会を通じて、改めていろいろな立場の人や団体が立場を超えてつながり、意見を交換することの大切さを感じました。
現状、支援する側もされる側も自分達の属するコミュニティの中だけで意見交換をしたり、実行したりする機会はいろいろとあるのですが、我々も含めて自分たちの価値観で物事を進めていることが多いのだと思います。
それぞれのコミュニティは大切にしつつ、互いを尊重しながら意見を交えることで、住みよい社会・災害に強い社会づくりを実現していけたらと思いますし、それがこの勉強会の役割だとも思います。

この勉強会を単なる勉強会に終わらせず、次なる一歩につなげるようにして行きたいと思います。

第3回長岡災害ボラセン勉強会「災害時の消防団との連携を考える」

第3回長岡災害ボラセン勉強会では「災害時の消防団との連携を考える」をテーマに、長岡市消防団の方々にお越しいただき、議論を深めました。

昨年、長岡市乙吉地区での水害の際には、消防団の方々が災害ボラセンに先駆けて現地に入り、復旧作業に当たっており、その後、それを引き継ぐ形で災害ボランティアが現地に入り活動を行いました。
しかし、消防団の方々も災害ボランティアセンターというものを認知しておらず、災害ボラセンスタッフも消防団の方々が復旧作業に当たるとは思っておらず、互いが互いの存在を知らなかったために必ずしも連携が上手く行われたという訳ではありませんでした。

そこで今回の勉強会は、まず互いの団体の組織体制や活動を良く知り、災害時における活動の連携を円滑かつ効果的に行えるようにすることを目的に開催しました。

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まず、長岡市消防本部より消防団の概要(各方面隊管轄区域、組織体制、報酬、災害時の連絡体制)についてご説明頂いた後、消防団の方から昨年7月豪雨の際に消防団がどのように動いたかについてお話しいただきました。
また、消防団の方々にも災害ボランティアセンターがどのような組織なのか、また災害時にどのように動くのかを知っていただくために、災害ボランティアセンターの概要についても説明させていただきました。

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この勉強会を通じて消防団について様々なことを理解することができましたが、中でも以下のようなポイントが連携を考える上で大切であると考えさせられました。

  • 消防団と消防署は別々の組織であり、消防団が消防署の指揮下に入るわけではなく、災害時などは必要に応じて双方の協議により役割をきめること。
  • 消防団の出動は、消防署、町内からの要請、消防団独自の三パターンがあり、豪雨などで消防団独自で出動を判断する場合は、各地域でここが溢れたら危ないというシグナルになるような河川等があり、その河川の状況などにより出動を判断するということ。
  • 消防団の任務は「火災の予防、警戒、鎮圧及び風水害その他災害の防御等の消防活動」であり、災害の復旧作業はその任務に含まれず、復旧作業を行う場合は、あくまでも自主的なボランティア活動と言うこと。

災害ボランティアセンターが消防団と上手く連携を図れたらと考えていた部分は、主に災害復旧作業に関わる部分であったわけですが、実はその部分は消防団の任務ではなく、地元消防団によるボランティア活動だったわけです。
また、消防団自体も、災害ボランティアセンターという存在を認識していなかったために、災害後の復旧作業において災害ボランティアセンターと協働出来るという認識も当然ありませんでしたので、昨年度は連携出来ないことが当然だったわけです。

当初、災害ボラセンとしては、消防団が任務として復旧活動に当たっていると考えていたので、組織間で仕組みとして上手く連携が図れると考えていたのですが、ボランティア活動となると、その連携のあり方も変わってくるわけで、消防団の方々にも災害ボランティアセンターの組織体制や仕組みを上手く知ってもらい、災害時には災害ボランティアとも連携協働して復旧作業に当たれるということを認識していただき、お互いに協力できる関係性作りが必要だということを共有することが出来ました。

今後、災害ボランティアセンターとしても消防団の方面隊長会議などの場に顔を出させていただきながら、災害ボランティアセンターについての認識を深めてもらうと共に、災害時には協働できる信頼関係や連絡体制を築いていきたいと思います。

第2回長岡災害ボラセン勉強会「アレルギー支援を考える」

第二回災害ボランティアセンター勉強会は「災害時におけるアレルギー支援を考える」をテーマに講師にアレルギー支援ネットワークの中西理映子さんをお招きして開催させていただきました。

今回はテーマがアレルギー支援をテーマに開催させていただいたこともあり、災害ボランティアセンター関係者だけでなく、アレルギー親子サークルや県や市の保健師や管理栄養士の皆さんなど、多分野から40名強の皆さんに参加いただくことが出来ました。

勉強会の前半は中西さんよりアレルギーの基礎知識や発作が起こった時の対処方法などの他、東日本大震災の時の対応を例に災害時におけるアレルギー患者に対する支援の現状と課題についてお話いただきました。

後半は災害時におけるアレルギー支援をテーマに、長岡で災害が起こった際にアレルギー患者の方々に対してどのような支援が出来るのか、その課題と可能性について会場を交えて議論を行いました。
議論の中で見えてきた課題や可能性は以下の通りです。

平時からの啓発活動の必要性
・アレルギ―の患者もしくはその保護者自身が災害時にアレルギー対応の食材が手に入りにくくなることを理解出来ていない。もっと平時から啓発活動を行い、自助による備蓄の確保を進める必要がある。
・災害時にアレルギーの方々に支援を行おうとしても、どこにそういった方々がいるのかを把握するのが非常に困難。平時から患者会や自主防災会などを通じてそういった方々の存在を知っておく必要がある。
・支援者も被災者の中にアレルギー患者の方々がいる可能性があるということを理解していない。アレルギー患者がいることやアレルギー患者に対する支援の必要性を前提に活動を行う必要がある。

検討課題
・災害ボランティアセンターや患者会が災害時に相談や支援の依頼を出来る行政の窓口が必要。
・アレルギー食材に関しては、絶対的な在庫量が少ないこともあり、流通備蓄では対応が困難である。
・誰でも食べられるような炊き出しを地域の防災訓練などで実施しておくとよいのでは。

その他
・消防団の中でもアレルギー支援についての必要性の啓発を行う。
・そもそも災害ボランティアセンターの存在を市民が良く分かっていない。市の総合防災訓練などに参加するなどして、災害ボランティアセンターの存在と役割を市民に広く知ってもらう必要がある。
・初動で被災地支援に入る消防団と災害ボラセンの連携を強くする必要がある。

以上のように課題や検討項目などがいろいろと見えてきました。
ただ、この勉強会の実施によって、多くの方々がアレルギー支援の必要性が理解できたこと、多くの団体や人々とのつながりが出来たことがとても大きい成果だったと思います。

これを機会にアレルギー支援の具体的な動きにつなげていきたいと思います。

次回勉強会は6月か7月ごろに開催する予定です。

第1回長岡災害ボラセン勉強会「水害支援を考える」

昨日1月27日、長岡災害ボランティアセンター第一回勉強会を開催し、約30名の方々に参加いただきました。

今回のテーマは「水害対応」。
昨年夏に長岡を襲った平成25年7月8月豪雨でも多くのボランティアが被災地支援に入って下さいましたが、災害ボラセンのコーディネーター側が適切に現場作業の指示・判断をできなかったという反省から今回の勉強会を開催しました。

今回の講師は縁の下のもぐら代表の吉田信昭氏(通称;のぶさん)、昨年の水害でも災害ボラセンには属さなかったものの、床下の泥出しなどに大活躍頂きました。
そののぶさんに水害時の作業のポイントなどについて説明していただきました。

講演では、床下に入り込んだ泥を出す必要性や、作業をする時の注意点などについて説明頂きました。その中の幾つかを以下に記しておきます。

  • 床上げなどの作業の際には写真を撮っておくこと(復帰する際の確認のため、保険手続きのため、罹災証明用)
  • 作業中に敷居に乗ってしまいがちであるが、敷居は後々見えるところになるので、乗らない。
  • 大工や工務店が入っていないか、また、作業内容については家主とよく相談すること。
  • 使えそうもないと判断されるものでも、ボランティアがその者の要否を判断しないこと

などなど、様々でした。

また、泥出しをする際に床上げをするかどうかといった作業判断については、物理的に切らずに床上げが出来るかどうかの構造や泥の量、家の構造やその家庭の経済環境など総合的に見て判断する必要があると言うことでした。
この点については、今後の水害時にある程度客観的に判断できるようにまとめておきたいと思います。

これまで、私たちはどのように支援の網からこぼれる人が出ないように支援を行っていくか、また被災された方々の自立を支援するような支援はどういったものかといったことについて検証を重ねてきました。
しかし、今回のこの勉強会を通して改めて、現場でボランティア・コーディネートをすることの大切さを学ぶことができました。
また、災害ボラセンのメンバーで判断できない時は、様々な専門家とのネットワークを持っておく必要があることも再認識させられました。今回の勉強会には協働型災害ボラセンの構成委員である青年会議所から建築や電機を専門とする方々も来られていましたが、こういった皆さんに作業指示・判断について連携していただくことも出来るかと思います。

今後、要援護者支援の団体とのネットワーク強化を図ると同時に青年会議所などとももう少し踏み込んだ形で専門団体とのネットワーク強化についても検討していきたいと思います。

講演頂いたのぶさん、そして参加者の皆さん、どうもありがとうございました!
まだまだ至らぬところもたくさんありますが、今後ともよろしくお願いいたします。