第6回目の長岡協働型ボランティアセンターの勉強会は「災害時の長岡市との連携を考える」をテーマに災害時に長岡市危機管理防災本部の皆様をお招きして開催されました。ボラセンメンバーの他にも安全士会、市議、NPO団体関係者など計30名ほどの方々が集まられました。
今回の勉強会では、災害時における市の対応について学ぶと共に、今一度、行政と災害ボランティアセンターや地域との連携による災害支援の可能性を、参加者の皆さんと一緒に考えました。
まず、長岡市危機管理防災本部より災害時に設置される災害警戒本部や災害対策本部の設置条件や指揮系統等、長岡市内部における組織体制について説明がありました。
その後、災害発生時におけるボランティアとの協働事例として「平成25年7月・8月豪雨」時の乙吉地区への対応状況についての説明を受けました。
今回の勉強会で分かった事
・行政としてもボランティアの持つ高い専門性や住民に近い支援活動に期待している。
・個人宅においても最低限生活する上で必要な箇所は市の規定に従って公的支援で応急修理は可能。
・行政には公平性という壁がある。民と行政が一緒に公平性の壁について考えられたのは貴重なケース
明らかになった課題
・関係者がどういったルールでボラセン開設前に情報共有を計るのか不明確
・行政としてはボランティアに期待できる支援内容の把握が不十分であるため、支援を必要とする現場とのマッチングがうまくいかない事が想定される。
今後すべきこと
・発災直後、ボラセン開設前の段階における関係者間の情報共有方法の検討。
・行政とボラセンがどの団体が何をできるのかを共有し災害時に支援を依頼しやすい体制を構築する。
・現場において行政が対応可能な部分とボランティアが対応すべき部分の明確化
今回の勉強会では乙吉の水害のケースを通して、協働のあり方を再認識する事ができました。
災害時に行政とボランティアが協働するためには、平時よりお互いの性質を理解して役割を明確化しておく事が必要なのと、お互いに相談をし合える横のつながりが大切であると思いました。
今後、今回出た課題や意見について具体的に考える事でより良い協働の形を構築していきたいと思います。