能登半島地震支援活動⑧ 足湯ボランティア活動①

今回の支援活動の中で初となる足湯ボランティア活動を2月17日に輪島高校にて行いました。

足湯ボランティア活動は、被災者の方に足をお湯につけてもらいながら、手をもんだりすることでむくみの解消や血行の改善につながると共に、被災者との間にコミュニケーションが生まれることで、被災者のストレス解消につながったり、そこで得られた声を次なる支援につなげると言った効果が期待されます。

阪神淡路大震災の時にはじめられた活動で、中越地震の際に神戸の皆さんが中越で実施し、その後、中越のメンバーも実施側に回って中越沖地震や東日本大震災等の被災地支援で行ってきた経緯があります。

今回は5名のボランティアが輪島に向かい、21名の方に足湯の活動を行いました。
これからの生活の課題や避難生活での食糧事情の課題などの声の他、輪島の海で取れたサザエなどを支援に来ている人たちにも食べさせたいといった声も聞かれました。

我々だけで解決につなげることも難しい課題もありますが、少しでも被災者の方々の声を支援につなげていければと考えています。

今後もチーム中越では足湯の活動を継続して実施していく予定です。

能登半島地震支援⑦ キャンピングカー設置

これまで高岡などに宿泊拠点を置き、輪島市での支援活動を行ってきましたが、株式会社サウンドエイト様のご厚意によりキャンピングカーを3月末までの間使えるように現地に設置していただきました。
その他、キャンピングカーの中で使用するための南極仕様の寝袋を株式会社船山様より貸与いただきました。
本当にありがとうございます。

また、株式会社マルシャンからお預かりしたスターブレッドなどのパンを現地の避難所などに届けさせてもらいました。
避難所では、総菜パンや菓子パンなどはあるものの、今回持参したようなパンは入手が難しいということで、避難者の皆さんからとても喜んでいただくことができました。

チーム中越の被災地支援活動は、多くの企業や市民の皆様からの協力により成り立っています。

 

能登半島地震支援活動 第1回中間活動報告会を開催しました。

2月6日にきおくみらいにて、これまでの能登半島地震の支援活動の内容について報告する中間活動報告会を開催しました。
当日は、会場参加、オンライン参加を合わせて50名を超える皆さんから参加いただきました。

報告では、新潟市西区での災害ボランティアセンターの開設支援、川口チームによる穴水町の支援、先見調査、トイレカー支援、避難所運営支援、輪島市での炊き出しなどの支援調整などについて、実際に支援活動をしたメンバーから報告がなされました。
また、今後の支援活動についても意見交換等が行われました。

詳細は動画をご覧ください。

能登半島地震支援⑥ 炊き出し等支援調整

輪島市では被災地内での混乱をできるだけ少なくするため、令和6年1月16日より「輪島市支援調整窓口」を設置し、状況に合わせた支援の受入れを行っています。
炊き出しや避難生活における被災者支援等のマッチングをサポートするために野村祐太、卓也が支援調整窓口に入り、ピースボート災害ボランティアセンターの皆さんと共に調整業務を行っています。

輪島市内はガスや水道の復旧が十分でないために、市内で被災者に配るためのお弁当が作れないこともあり、避難所での炊き出し支援が重要になります。
しかしながら、炊き出しに来る団体によっても供給できる食数や日数も変わってくる上、同じメニューを同じ避難所に提供し続けるわけにもいかないため、市内の100近い避難所と炊き出し支援団体をマッチングするのは容易ではないことから、ここに支援に入り、全ての避難所に炊き出し支援が行き届くように調整業務を実施しています。

地味ですが、被災者の食を維持し、命をつなぐための大切な活動です。」

能登半島地震支援⑤ トイレカー支援@珠洲市

輪島市に設置したトイレカーに続いて、珠洲市でもトイレカーを設置の必要があるという天理教ひのきしん隊新潟教区隊からの情報を受け、トイレカーを製造されている(株)ニットクさんと天理教ひのきしん隊新潟教区隊との協働で、珠洲市にトイレカーを設置するプロジェクトを開始しました。

輪島市のトイレカー設置については、(株)ニットクさんの全面的な協力があって実現できましたが、珠洲市については、2か月間のレンタル料金(ニットクさんのご厚意により特別料金にしていただきました)や保険料を募金で賄い、珠洲市までの陸送を天理教ひのきしん隊新潟教区隊の皆さんで担っていただくというスキームで実施しました。

募金開始と同時並行で、ひのきしん隊の皆さんにトイレカーを珠洲市に設置していただき、被災者だけでなく支援活動を行っている皆さんにも、とてもありがたがられているとのことでした。
また、日々のトイレカーの清掃や管理をひのきしん隊の皆さんに担っていただいているおかげで、とても衛生的に使っていただけているそうです。

募金も、現地でのトイレ事情の悪さに加え、トイレカーの設置という明確な支援ということもあり、わずか数日で集めることができました。
ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。

水道等の復旧状況にもよりますが、3月中旬ごろまでトイレカーを設置しておく予定です。(トイレ事情が回復しない場合は、再度募金を行い、資金調達をする予定です。)

能登半島地震支援④ 避難所運営支援

前回に引き続き、脇田、野村卓の二名で青年海外協力協会(JOCA)の皆さんが支援に入られている避難所の運営支援を実施しました。
前回の訪問時には行われていなかったラジオ体操が避難所でも行われるようになっており、少しずつ変化が生まれているようでした。

避難所では、避難者の皆さん同士が知り合いになり、互いに気づかいしあえるような関係性づくりを目指してカフェを設置した他、避難されている女性の方が編み物を行えるような場づくりを行いました。
場ができることで人が集まる。人が集まることで情報交換が始まったり、支援のニーズも把握することができる。そんな様々な効果が生まれます。

避難所に届いていた更衣室の設置なども避難者の皆さんにも手伝っていただいたり、利用方法なども避難者の皆さんと一緒に考えることで、避難者の皆さん自身の手でプライバシーを配慮した生活スペースが出来上がりました。

掲示板も避難者の皆さんの見えやすい場所に移動。
先のことが見えないことが一番の不安の要因になるので、行政などからの情報を見えやすくすることも大切です。

やはり避難者の方々に役割ができたり、交流が始まったりすると避難所にも活気が生まれて、避難者の皆さんも元気がでるような気がします。

能登半島地震被災地支援活動 支援募金のお願い

チーム中越では、能登半島地震被災地への支援活動を実施するための2種類の支援金の募集をしております。皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いします。

①能登半島地震 被災地支援活動 支援金
https://team-chuetsu.stores.jp/items/659c054680c8d8042674a6a3
チーム中越による被災地支援活動を継続していくための活動支援金です。被災地へ向かうための交通費や支援物資の購入費用の他、被災地の支援団体への支援金などに活用させていただきます。

②被災地にトイレを!トイレカープロジェクト支援金
https://team-chuetsu.stores.jp/items/65a7654b5c2c07003215df56
未だトイレ環境の整わない被災地にトイレカーを設置するための資金として活用させていただきます。
※トイレカーの設置に必要以上の募金をいただいた場合には、①の被災地支援活動支援金に充てさせていただきますので、ご了承ください。

能登半島支援③-2(R6/1/11~12)

今回の大きなミッションの一つである輪島市に開設されている避難所の現状把握と、現地のカウンターパートであるJOCA(青年海外協力協会)が支援に入っている3つの避難所の支援に入ってきました。

発災から10日経過した避難所では、運営支援の差があるとはいえ、まだ避難所運営が始まっていない所が多く見受けられました。

・被災し、着の身着のまま避難所へ来た

・緊急的な状況で自衛隊や消防隊に連れてこられた

・避難したさきから違う避難所へ移動してほしいと言われここに来た

などなど、様々な理由の方が避難所で生活していました。

「やっとの思いでたどり着いた」「家もないし行くところもない」「1.5次避難所はもういっぱい」様々な情報や気持ちがとってわかります。

まずは命を落とさない(関連死を防ぐ)ための避難所を目標に、現地パートナーと一緒に支援を継続していきたいと思います。

※なかなかこちらでは書けないことも多々あります。ご容赦ください。

※現在2名のスタッフが避難所支援を継続しています。追って報告します。

能登半島支援③-1(R6/1/11~12)

先見調査の結果を受け、現地避難所へのトイレカーの提供ならびに中長期での避難所運営支援の実施のために輪島市に支援に入ってきました。

トイレカーの提供に関しては、前回の先見調査で同行いただいた株式会社ニットクさんの厚意により、被災地に3月までの間無償でトイレカーを提供いただけることになったことから、現地で活動を行っている青年海外協力協会(JOCA)さんの協力を得て、受け入れ先を調整、現地に設置をしてきました。

トイレカー1台は、乳幼児のために開設された福祉避難所に設置を行い、中越の皆さんの協力で集められたトイレットペーパーや生理用品、清掃用品などを設置させてもらいました。

もう1台は、市内の自主避難所に設置。早速トイレカーを使用された女性からは「「いつもいつも自分が使い終わったら水をタンクに入れてながしてたけど、久しぶりに気にしないで使えてスッキリ全部だせたわぁ!」「トイレ行くのめんどうだったけどこれなら行ける!」なんて嬉しいコメントをいただきました。

様々な団体で構成されているチーム中越ですが、子育て支援団体が構成団体に入っているからこそ、こういったトイレカーの中に設置する備品といったものまでのきめ細やかな配慮も可能になります。
また、企業さんとの連携により、トイレカーと言ったチーム中越だけではできない支援の幅が広がりました。

今後もチーム中越では、チーム中越内外の団体と連携しながら被災地支援活動を進めていきます。

能登半島支援②(R6/1/6~7)

チーム中越の能登半島地震支援の先見調査+物資支援として、水澤、河内の二名で穴水町、輪島市、七尾市に行ってきました。

穴水町では、前日まで支援に入っていた川口チームからの要望に基づき、支援物資をお渡しした他、同町の避難所で活動を行っているレスキューストックヤードの浦野さんに、支援物資として長岡市内の企業から預かった野菜を届けてきました。ちょうど野菜が足りなくなったタイミングということで、とても喜んでいただけました。

輪島市では、河内が青年海外協力隊OBということで、協力隊つながりで青年海外協力協会(JOCA)の堀田さんを訪問。野菜や水、マスクなどをお届けした他、市内の避難所の状況等について意見交換を行いました。
JOCAさんは、輪島市でも様々な立場の人達の交流を促す「ごちゃまぜ」の取組みを行っていたこともあり、ここでも被災者にも避難所運営に関わってもらうような取り組みを行われていました。
また、輪島市内の避難所にも災害食やカイロなどの物資を届けてきました。

七尾市では、支援活動の拠点となっている七尾自動車学校を訪問。
七尾市の支援状況や必要な支援についてヒアリングを行いました。社長の森山さんは、以前、中越にお越しいただいたことがあるそうで、中越の復興のノウハウを生かしていきたいとのことでした。

その他、金沢市内では、ひのきしん隊新潟教区隊の吉澤さんとも意見交換。今後の支援や連携について意見交換を行いました。

想像を絶する被害状況でしたが、その中でも支援者の皆さんから避難所でも自主運営の芽吹きを感じられるような話を聞くことができました。
チーム中越としては、これまでも大切にしてきた顔の見える関係や支援者の支援と言ったことを大切に支援活動を行う予定です。
今回の調査内容を基に、チーム中越内で打合せを行い、今後の支援方針を決める予定です。

【今回の支援に協力いただいた企業】
株式会社三青様、長岡技術科学大学地域防災実践研究センター様、株式会社ネルニード様、水澤電機株式会社様