3月14日に第三回被災時対応検討会を長岡協働型災害ボランティアセンター連絡会を兼ねる形で開催させていただきました。
今回の検討会には、いつもの検討会の参加団体に加えて、これまでの勉強会に参加いただいた団体の方々も併せて、総勢16団体もの皆様にお集まりいただき、それぞれの団体の抱える課題や今後の対策について意見交換を行いました。
これまでの勉強会の成果
食物アレルギー支援の分野では、勉強会をきっかけに長岡保健所と長岡にこっとクラブの連携が生まれた。また、災害食レシピや災害食グランプリの中でのアレルギーが取り上げられるなど、様々な展開に発展してきている。長岡市においても基本的には食料備蓄は流通在庫でまかなうという方針になっているが、勉強会などでの学びをきっかけとしてアレルギー食の備蓄が開始された。
現状と課題、これから私たちが行うべきこと
災害時に障がい者の方々の置かれる状況を知る
健常者からは、災害時に障がい者がどのようなことに困るのかがわからないので、対応につながらないケースが多い。事前に災害時に障がい者がどのように困られるのかを知っておくことが必要。
例)ろうあ者の場合、避難所で放送があってもわからない、停電の場合は、手話も使えない。知的障害の方の場合は、パニックになりやすいなど。
→すこやかともしび祭りのような福祉のイベントなどを通して、災害時に障がい者の方々がどのような状況におかれ、どのようなことに困るかを市民に知ってもらうことも大切。
避難者の識別
避難所には様々な方々が入られるが、一見しただけではどういった方(ろうあや知的障害などの障がい者や食物アレルギーの方など)が入られているかわからないため、しっかりとした支援を受けられない方々が出る可能性がある。
→ビブスなどの着用を進めることで、識別できると良い。全国共通で出来ると良いので、すでにあるものを活用すると共に、ないものは新たに作る。
支援者も何が出来るかが明示できると良い。(長岡で分類してみてもよいのでは)
福祉避難所について
障がい者や子育て中のお母さんなど、地縁コミュニティに属していない方々も多いことから、そういった人たちの入れる福祉避難所を作ることも大切。普段から安心していけるところが、災害時にも安心していれるところになる。
ただし、福祉避難所に行かなくても、地域の避難所に安心して入れるような関係性を作ることがまずは大切。
→長岡市では福祉避難所を設置していく予定。二段階で考えており、一段階目は行政の福祉避難所で、高齢者センターのようなところに軽度な要援護者を、二段階目は介護系の施設にもう少し重度な方々をが入れるように。(子育てなど、様々なテーマ型の受け入れまでは今のところ考えられていない。これから徐々に増やしていく予定)
その他
避難所運営は避難してきた人たちをどうコントロールするかというイメージがあるが、避難できない取り残された人たちを探し出して、どのようにフォローしていくかを考えることが大切。
様々な団体との意見交換を通して、課題や今後やるべきことが浮き彫りになってきましたので、今後は以上の議論を基に具体的な対応へとつなげていく予定です。