九州北部豪雨の被災地からの視察


3月25日、26日の一泊二日の行程で、平成29年の九州北部豪雨で大きな被害を受けた大分県日田市で支援活動を行っている皆さんが、今後の支援活動の復興の参考にしたいと言うことで、中越に視察に来られました。

一日目は、まず、きおくみらいの見学。
そして、今後、日田でも取り組んでいきたいと言う「地域防災講座インストラクター(災害食)制度」についての意見交換。
「地域防災講座インストラクター(災害食)制度」は中越防災安全推進機構が平成28年からインストラクターの育成を始め、現在は長岡市の事業の一環として、自主防災会などにインストラクターの皆さんを派遣して災害食講座を行っているのですが、その制度の建付けや内容などについて説明をさせていただきました。
「素晴らしい仕組みなので、ぜひ、日田でも展開したい」との言葉をいただきましたので、今後は長岡からの水平展開も考慮しながら、まずは情報共有をしていく予定です。

その後は、きずな館でNPO法人くらしサポート越後川口の皆さんと情報交換。
日田でも、今後災害の伝承をしていきたいと言うことで、川口における記録紙の作成などについてお話をいただき、意見交換をさせていただきました。

二日目は、山古志の視察です。
まずは、おらたるで山古志の復興の歩みについてのヒアリングとおらたるの見学。
山古志の場合は全村が被災したのに対して、日田のケースは一部集落の被災と言うことで、被災の状況に差はあるものの、同じ中山間地の集落の歩みと言うことで、参考になる点も多かったようです。

 

そして、木籠の郷見庵の見学。
現在の木籠集落の取組みや震災からのあゆみについてご紹介いただきました。
集落外の方々と行っている「ふるさと会」の取組みなどは、いろいろと参考になる点があったようです。
また、最近作られた「紙芝居」の取組みや郷見庵の展示なども、今後、日田で伝承を行っていく上でのヒントになったようです。

最後は、多菜田での昼食と代表の五十嵐さんからのお話でした。
食事だけでなく、多菜田の成り立ちや理念などにも、皆さんとても興味深くお話を聞かれていました。

一泊二日の弾丸ツアーで、盛りだくさんの日程でしたが、中越のこれまでの歩みだけでなく、中越の皆さん自身が地震をきっかけに様々な取組みをされたり、その経験を伝えようとしていることに、感銘を受けられていたようでした。
今度は、ぜひ地域の皆さんもつれてきたいとのことでした。

同じ市域で活動をする団体として、活動の情報共有などを行いながら、互いに切磋琢磨していけたらと思います。

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