平成27年度第二回被災時対応検討会を開催しました。


本年度第二回目の被災時対応検討会を1月26日に開催しました。

週末の大雪の影響を受けて残念ながら長岡市の危機管理防災本部の皆さんには参加いただけませんでしたが、社会福祉協議会を始めとする市内の7つの団体の皆さんにお集まりいただくことが出来ました。

この日の主な議題は、「長岡市における水害対応を考える-常総市の水害支援から学ぶ-」と題して、信濃川が氾濫するような大水害が発生した場合に、どのような事態が発生し得るのか、またそのためにどのような備えを取っておくべきなのかを、信濃川の浸水域を示すハザードマップを見ながら意見交換をしました。

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以下に検討会で上がった主な意見を記します。

 1.支援拠点(災害ボランティアセンター)の設置場所をどうするか?
現在、長岡市における災害ボランティアセンターの設置場所は、長岡市民防災センターになっているが、信濃川の右岸が破堤すると防災センターも水没してしまう。逆に左岸が破堤した場合には橋の通行規制などにより災害ボラセンから被災地まで支援に行くことが非常に困難になる恐れが考えられる。
このようなことから、信濃川の両岸の浸水エリア外に災害拠点となり得る施設の候補を予め検討しておく必要がある。

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 2.交通状況の把握
常総市における水害では、市街地も含めて広範な地域が水没してしまったために、通行可能な主要道路に交通が集中し、渋滞を引き起こし、物資やボランティアの輸送などの支援活動にも大きな影響を及ぼした。信濃川氾濫時には長岡においても同じような状況が予想される上、先日の大雪では国道8号線をはじめとする主要道路が大渋滞を引き起こし、物流にも大きな影響を及ぼしたことから、交通情報についてどのように共有し、情報発信を行うかが重要になる。
また、行政からの情報は信頼性が高い一方、民間からの情報をすぐに活用できないなど、即時性の面で課題があげられることから、官民連携の情報発信のシステムも検討する必要がある。

 3.信濃川破堤時の水の出方と引き方のシミュレーション
信濃川が破堤した場合にどのように浸水するかを予め知っておくことは避難を考える上で有効である他、水の引き方を知っておくことは、ボランティアの受け入れのタイミングや活動範囲を検討する上でも重要である。

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4.町内に対する啓発
常総市においては、市民が発災後の対応についてほとんど知識がなく、対策が後手に回った。家屋が水に浸かった場合にどのような対処をしなければならないか、また災害ボランティアの受け入れなどについても、町内や市民に啓発を図る必要がある。

以上の事項について、今後、行政も交えて検討を行い、具体的な対策につなげていく予定です。

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