第1回長岡災害ボラセン勉強会「水害支援を考える」

昨日1月27日、長岡災害ボランティアセンター第一回勉強会を開催し、約30名の方々に参加いただきました。

今回のテーマは「水害対応」。
昨年夏に長岡を襲った平成25年7月8月豪雨でも多くのボランティアが被災地支援に入って下さいましたが、災害ボラセンのコーディネーター側が適切に現場作業の指示・判断をできなかったという反省から今回の勉強会を開催しました。

今回の講師は縁の下のもぐら代表の吉田信昭氏(通称;のぶさん)、昨年の水害でも災害ボラセンには属さなかったものの、床下の泥出しなどに大活躍頂きました。
そののぶさんに水害時の作業のポイントなどについて説明していただきました。

講演では、床下に入り込んだ泥を出す必要性や、作業をする時の注意点などについて説明頂きました。その中の幾つかを以下に記しておきます。

  • 床上げなどの作業の際には写真を撮っておくこと(復帰する際の確認のため、保険手続きのため、罹災証明用)
  • 作業中に敷居に乗ってしまいがちであるが、敷居は後々見えるところになるので、乗らない。
  • 大工や工務店が入っていないか、また、作業内容については家主とよく相談すること。
  • 使えそうもないと判断されるものでも、ボランティアがその者の要否を判断しないこと

などなど、様々でした。

また、泥出しをする際に床上げをするかどうかといった作業判断については、物理的に切らずに床上げが出来るかどうかの構造や泥の量、家の構造やその家庭の経済環境など総合的に見て判断する必要があると言うことでした。
この点については、今後の水害時にある程度客観的に判断できるようにまとめておきたいと思います。

これまで、私たちはどのように支援の網からこぼれる人が出ないように支援を行っていくか、また被災された方々の自立を支援するような支援はどういったものかといったことについて検証を重ねてきました。
しかし、今回のこの勉強会を通して改めて、現場でボランティア・コーディネートをすることの大切さを学ぶことができました。
また、災害ボラセンのメンバーで判断できない時は、様々な専門家とのネットワークを持っておく必要があることも再認識させられました。今回の勉強会には協働型災害ボラセンの構成委員である青年会議所から建築や電機を専門とする方々も来られていましたが、こういった皆さんに作業指示・判断について連携していただくことも出来るかと思います。

今後、要援護者支援の団体とのネットワーク強化を図ると同時に青年会議所などとももう少し踏み込んだ形で専門団体とのネットワーク強化についても検討していきたいと思います。

講演頂いたのぶさん、そして参加者の皆さん、どうもありがとうございました!
まだまだ至らぬところもたくさんありますが、今後ともよろしくお願いいたします。