人と会えない今だからこそ「誰かと話そうキャンペーン」

チーム中越では、協働団体などと連携して「誰かと話そうキャンペーン」を開始しました。

新型コロナウィルスの影響で外出などが自粛され、人と会う機会が減ってきています。
友人や知人などと顔を合わせる機会が減るだけでなく、今までできていた見守り支援もできなくなるなど、人と人とのつながりがどんどんと希薄になってしまっていることが心配されます。

心細い時ほど、人とのつながりがどんなに支えになったかを私達は過去の災害の経験を通して経験してきました。
本当であれば人と人とが会えない今だからこそ、人と人とのつながりが大切なのではないでしょうか?
そこで私達は、こんな時だからこそ、
・離れて暮らしている両親や兄弟、親せき
・しばらく会えていない友人・知人
・ちょっと気になっている一人暮らしの高齢者の方
などに、電話などで話をする「誰かと話そうキャンペーン」を始めました。

今は、顔と顔を合わせなくても、電話やLINEなどを使えば簡単に人とつながることができます。
ZoomやLINE、FBといったオンラインツールを使えば、簡単に相手の顔を見ながら会話もできます。
話をすることで気分が安らいだり、つながることで安心感が生まれたりすると思っています。

普段、なかなか連絡を取りずらかった両親や兄弟や、新型コロナの影響で疎遠になってしまっている友人などとぜひ話をしてみて下さい。
また、悩み事を抱えていたら、ぜひ、誰かに話してみて下さい。

私達は、このキャンペーンを通じて、もっと気軽に電話などで話しやすい社会的な雰囲気を作ることで、物理的に離れていても当たり前のように人と人とがつながれるようにしていきたいと考えています。
電話などを通じて話をすることで、人と人とがつながり、安心できる社会をみんなで築いていきましょう。

「誰かと話そうキャンペーン」特設サイト
https://peraichi.com/landing_pages/view/darekatohanaso

2/24 チーム中越 学生ワークショップ

台風19号の現地支援や募金活動に参加してくれた高校生を中心に、今後のチーム中越の活動について意見交換をするワークショップを2月24日に開催しました。

第一部では、今回の台風19号でなかなか高校生の皆さんに支援活動の情報が届かなかったことを踏まえて、チーム中越から情報発信を行うにあたってのアイデアをもらった他、高校生の皆さんが災害時にできること、やりたいこと(+してほしいサポート)などについても意見をもらいました。

  • チーム中越ではブログとFBでこれまで情報発信を行っていましたが、SNSでは若い世代にはツイッターやラインなどが有効なこと。
  • 実際に被災地に行くといった行動に移すためには、誰かが背中を押してくれることが大事なので、チーム中越が熱心な先生とつながっておくことが大切。
  • ボランティア活動に参加すると、公欠になるような制度があったら良い。

などと言った若い皆さんならではの意見をいただきました。

第二部では、オーストラリアで起こっている大規模火災について、羽賀さんから現地の情報や火災発生のメカニズムなどについて意見をもらった後、参加者の皆さんで、感想や自分達にできるこなどとについて意見交換を行いました。

  • もっと地球のことを知りたい。
  • 海外のニュースを見る。外にもっと目を向けたい。
  • 的確な情報収集が大切
  • 他人事ではなく、自分事として捉えることが大事
  • 募金活動、救援物資の支援
    といった話の他
  • 平時のつながりが大切
  • 長岡のすごい大人の話をもっと聞きたい。

などと言った意見が出されました。

台風19号の支援活動やワークショップを通じて、高校生や専門学校生の皆さんが、私達、大人以上にいろいろと物事をよく考え、行動に移そうとしている姿に本当に心を打たれました。

また、高校生を中心に現在立ち上げ中のグループをチーム中越の32番目の協働団体とさせてもらいたい、との言葉は、本当に嬉しかったです。
チーム中越としても、これから実施する様々な事業などについて、次代を担う若者たちと一緒に考えながら進めていきたいと考えています。

【開催延期になりました】被災地情報交換会@長岡(3/14)

3月14日に開催を予定しておりました以下の被災地情報交換会@長岡ですが、コロナウィルスの影響を考慮し、延期とさせていただくことになりました。
参加をご検討いただいていた皆さんには申し訳ありませんが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。


チーム中越では、台風19号等の豪雨災害の被災地支援のためのボランティアバスの運行などの支援を行ってきましたが、今後の継続的な支援につなげるため、以下の目的で被災地情報交換会を開催します。

①被災地で支援活動を行っている現地支援団体の皆さんより、被災地の現状や課題を報告いただくことで、これからのチーム中越の支援活動を考える機会とする。

②被災地の支援団体の皆さんに互いの活動の情報交換を行っていただくことで、支援活動団体間の連携や活動のヒントを得るきっかけとする。

日程;令和2年3月14日(土)14:00~
※情報交換会終了後、17時より懇親会(有料)を行います。

場所;長岡震災アーカイブセンターきおくみらい

参加対象者;
・チーム中越の支援活動に参加・協力してくれた皆さん
・チーム中越の協働団体、他

プログラム
14:00-14:10 開会・趣旨説明
14:10-15:30 被災地からの報告・質疑応答
15:30-15:40 休憩
15:40-16:40 ワークショップ「私達にできる支援を考える」
17:00-19:00 交流会(有料大人2000円、学生無料)

申込み・問合せ
氏名・所属・電話番号・メールアドレス・懇親会の出席有無を明記の上、メール もしくはFAXにてお申込み下さい。(申込締切3月6日)
(公社)中越防災安全推進機構 河内
E-mail t-kawauchi@cosss.jp FAX 0258-39-5526 TEL 0258-39-5525

当日のチラシは以下のURLからダウンロードしてください。
20200314 台風19号被災地情報交換会

【実施報告】台風19号支援活動報告会

12月23日に支援活動報告会を開催しました。
報告会には、チーム中越の台風19号被災地支援に関わって下さった皆さんのうち、約70名の皆さんにお集まりいただくことができ、活発な意見交換を行うことができました。

支援活動報告会では、まず、これまでの支援実績について報告させていただきました。
長岡から栃木県、長野県、福島県に向けて計9回のボランティアバス「おたがいさまバス」が出され、延べ310名のボランティアさんに被災地で活動いただくことができました。また、ボランティアバス運行のために皆さんから寄付いただいた寄付金は23日現在で1,040,226円に上ります。
本当に多くの皆さんからご支援、ご協力をいただいて、このバスの運営が成り立っていたんだと改めて感じさせられました。
ご支援、ご協力をいただいた皆さん、本当にありがとうございます。

実績報告の後に行われたワークショップでは、支援活動に参加もしくは、活動を見聞きして「大切だと思ったこと」「気づき」「感じたこと」を話し合ってもらった後に、今回の活動を踏まえて、「今後に生かせそうなこと」「やってみたいこと」について10グループに別れて意見交換をしていただきました。

意見交換結果の発表では、高校生の皆さんから「支援活動に参加して多くの人の温かさに触れることができた」「今回は街頭募金活動をしたが、ぜひ現地でボランティア活動をしてみたい」「被災地で見たことや経験したことを周りの人たちに伝えることが大切」「被災地はまだ支援が必要だと思うので、これで終わりではなく継続して支援活動をしていきたい」と言った声が聞かれました。

今回の支援活動ならびに報告会には、高校生など、いつになく若い人たちが多く参加してくれましたが、若い皆さんが一生懸命に活動する姿や、前向きな発言に、災害多発する中でも一つの希望の光を見せられたような気がしました。

チーム中越では、今回、皆さんからいただいたご意見も受けて、今後の支援についても検討していきたいと考えています。

ボランティアバス「おたがいさまバス」は、皆さま方からのご寄付と赤い羽根共同募金からの助成により運行をさせていただきました。

台風19号支援おたがいさまバス(12/18いわき市)

12月18日(水)、おたがいさまバス第9便の報告です。
この日は、予定しているおたがいさまバスの最終運行日でした。
コーディネーターと合わせて33人で、いわき市災害ボランティアセンターに行き活動を行いました。
中には、9回すべてのおたがいさまバスに参加された方もいらっしゃいました!

~活動内容~
地元いわき市で活動しているNPO法人の支援として、避難所で使用した毛布の仕分けや、古着等の寄附物品を仕分けする作業を行いました。
NPO法人の倉庫に行き、山積みになっている毛布・古着等を1班(11人)と2班(22人)に分かれ、仕分けました。

1班【毛布仕分け】
避難所で使用された毛布を、汚れが無いか確認し、10枚ずつにまとめてしばりました。
毛布は意外と重く、男性が中心となり、まとめあげました。たくさんの毛布がありましたが、活動終了までにすべてまとめることができました。
毛布は今後、被災した住宅の床に敷くために活用されるとのことでした。

2班【古着仕分け】
山のように積まれた古着等の寄附物品を、状態や種類、材質によって細かく仕分けしました。最初は、皆さん仕分けの方法が分からず、苦戦されている様子でしたが、だんだんと慣れていき、最後には仕分けの箱が無くなるほどのスピードで作業されていました。
全部の仕分けは、間に合いませんでしたが、山の天井が見えるくらいにすることができました。
作業された方の中には「触っただけで服の材質が分かるようになった!」と言っていた方もいらっしゃいました。

活動終了後、バスの中で感想の共有が行われ、
「会社のボランティア休暇を使って参加した。参加できてよかった。」「1人で参加するのが不安だったが、参加してよかった。人が集まるとすごいパワーになると知った。」などの声がありました。
9回すべてに参加した方からは、「テレビ等で見るのと、実際自分の目で見るのは全然違った。貴重な経験をすることができた。」との感想がありました。


ボランティアバス「おたがいさまバス」は、皆さま方からのご寄付と赤い羽根共同募金からの助成により運行をさせていただきました。

台風19号支援おたがいさまバス(12/14長野市)

12月14日(土)、ボランティアバス第8便の報告です。
この日は、コーディネーター合わせて37人で長野市災害ボランティアセンターに参加してきました。
中越高校のサッカー部24人や市職員3人からも参加していただきました。

活動は、3班に分かれて以下のような活動を行いました。

【① 班】(社会人9人+サッカー部5人)
午前は個人宅の側溝の泥出しで、側溝に蓋をしてある厚い石板をどかすのに重労働であったため、大人中心で支援に入りました。
午後は別のお宅へ行き、2階にあるタンスなどの家具を外に出す作業となりました。
また、エアコンの室外機を取り外して運んでほしいとの要望がありましたが、技術的な作業だったため、すぐに業者に来てもらい取り外してもらい、その後ボランティアで室外機を運び出しました。
※午後の作業からサッカー部5人は②班に合流。

【② 班】(サッカー部14人)
午前は個人宅の2階に置いてある家具を外に出す作業で午後からは100坪くらいある畑に行き、流れ込んできたゴミの収集を行いました。
地主さんは近いうちに畑を再開したいとの話でした。

【③ 班】(専門学生1人+サッカー部5人)
比較的大きな敷地の家に行き、「蔵の土壁の土の除去」と「庭の泥出し」の2グループに分かれて作業を行いました。
蔵の土壁は一回水につかると、土壁にカビが生えてくるとのことだったので、小さいブラシなどを使用し壁の土を取り除く作業でした。
蔵を修復する際は土壁は諦めコンクリートの壁にしますと家主さんは仰っていました。
※土壁の作業には他の団体さんも支援に入っていました。

参加者の皆さんは、住民とのコミュニケーションをとりながら作業をしており、住民・参加者ともに笑顔でおられました。

15時前には作業終了し、帰りのバスの中での感想では、中越高校さんのサッカー部の皆さんから、「被災地を実際に見てまだまだ課題があり、できることがあれば支援をしていきたい。」「今日の活動を今後に生かしていきたい」などといった前向きな言葉がありました。

中越高校さんのサッカー部の女子マネージャーは、最後のバスの忘れ物チェックまで一緒になって行ってくれたので、大変助かりました。

ボランティアバス「おたがいさまバス」は、皆さま方からのご寄付と赤い羽根共同募金からの助成により運行をさせていただきました。

台風19号支援おたがいさまバス(12/10長野市)

おたがいさまバス第7便は、12月10日(火)に37名のボランティアの皆さんとコーディネーター2名とで、長野市災害ボランティアセンターへ行ってきました。

平日にも関わらず、多くの方に参加いただき、現地は天候にも恵まれました。

活動前にはボランティアさんの提案で準備体操を行い、ウォーミングアップ完了!

午前と午後で7軒のお宅で活動させてもらい、午前10時位から午後2時半まで家屋内外の泥出しや清掃をしてきました。

活動先の方から、発災した時の話しや今の悩み、心境等を伺い、「ボランティアができることは作業だけじゃないんですね」と振り返っていたボランティアさんもいらっしゃいました。

被災地の方が少しでも早く、もとの生活に戻る一助となれるよう、ボランティアさんと一体となって残り2回の活動を精一杯やっていきたいと思います(^^)

ボランティアバス「おたがいさまバス」は、皆さま方からのご寄付と赤い羽根共同募金からの助成により運行をさせていただきました。

台風19号支援 街頭募金活動(12月8日)

12月8日(日)アルビレックスBB戦の前に、アオーレ長岡のナカドマで街頭募金活動を行いました。
この日は、チーム中越メンバーの他に長岡高校と長岡大手高校の生徒さんが、募金活動に参加してくれました。

募金活動に協力いただいた皆さん、募金していただいた皆さん、本当にありがとうございました。

チーム中越では、引き続きボランティアバス「おたがいさまバス」運行のための支援金を募集しています。
皆様の温かいご協力をよろしくお願いいたします。

【募集・台風19号支援】支援金募集

台風19号支援おたがいさまバス(12/8佐野市)

12月8日のおたがいさまバス第6便は栃木県佐野市へ。

活動先では、約200世帯ある町内の170世帯が水に浸かり、次々寄せられるお困り事、頼まれ事に走り回っていた町会長さん。
真ん中の神社や町会長さんの田んぼは後回し。
台風前に刈り取った新米30俵も水没し、泣くに泣けない状況での最後のSOS。
そこがこの日の活動場所でした。

使用できるトイレは徒歩5分ほどの廃校になった小学校。グラウンドには山積みになった災害ゴミが。。

そんな中、地域の人だけでやったら何日もかかるような作業を、「ボランティア初参加です!」と言った高校生たちと大人たちが力を合わせて、見事キレイになりました。

「この経験をいかしたいです!また行きたいです!」というたくさんのコメントにおばちゃんは目頭が熱くなりましたウルッ。
行きのバスの中と帰りのバスではテンションも違い、経験って何よりの学びなんだな〜と。

地域の方からの「これで正月が迎えられます!ありがとうございました。」の言葉に疲れが吹き飛びました。

ボランティアバス「おたがいさまバス」は、皆さま方からのご寄付と赤い羽根共同募金からの助成により運行をさせていただきました。

台風19号支援おたがいさまバス(12/4長野市)

12月4日水曜日のおたがいさまバス第5便には、平日にも関わらず23名のボランティアの皆さんが参加。
コーディネーター3名と併せて26名で長野市にて農業再生ボランティアに参加してきました。

全員でりんご農園等でのボランティア活動かなと想像していたら、2チームに分かれての活動をすることに。
1チームはバスで移動し、午前中は住家の農地を含む敷地の泥出し。今もまだ住居付近や敷地内に泥が残っていることに、改めて被害の大きさと広範さを実感しました。

依頼主の方からお話を伺うと「実は避難所で自宅に戻るか、どうするかを3週間悩んでいた。戻ることを決め、最近になって少しずつ片付けを進めているところ。業者さんも来てくれたばかり」とのこと。
「雪も降るし、自分たちだけではとても終えられない。不安でしょうがない。」との声を伺い、災害ボランティアセンターに相談。後日、ボランティアを派遣していただけることになりました。「私たちが除去した泥を、次に来られるボランティアの方々が回収してくださる。
一人一人に出来ることは小さいけど、その出来ることを次に繋いでいくことが大切だと実感した。」参加されたボランティアさんから、こんな感想を聞くことができました。

午後からはりんご農園でのボランティア、泥をかぶってしまった木の半径2m程度の泥を取り除く活動を行いました。
表面に流れ積もった泥を取り除くことで、木が呼吸をしやすくなるのだそうです。来年には再び美味しく、美しいりんごが、沢山収穫できることを願い、皆で協力して泥を丁寧に取り除きました。
もう1チームは徒歩でりんご農園へ。端正込めて育て、収穫間近のりんごが沢山なっている木からりんごを叩き落とす活動からスタート。
「(りんごが)木になったままだと、翌年、木は花を咲かせる力を失ってしまう。だから全部落とさなければならない・・。」とのお話を伺い、皆、なんとも言えない、複雑な気持ちでした。

「あんなに美味しそうなのに、落とすしかないなんて・・・。」
「来年のために!!」こみ上げる思いをぐっとこらえて、皆でりんごを落とす作業を開始しました。最初は果たして今日中に終わるのかとも思いましたが、チーム中越の方以外のボランティアさんとも協力して作業を進めると、半日でりんごを落とし終えることができました。
午後からは木の周りの泥を取り除く活動。作業を終えて、農園の持ち主にご挨拶をしたらとても明るい笑顔で「ありがとう。ありがとう。」と何度も行ってくださいました。

そして、、、水に浸からなかった貴重なりんごをお土産にいただきました!「りんごのヘタは必ず曲がっている。曲がっている方向と反対側にひねるときれいにとれるぞ。」「長野は冬寒いだろ。りんごは凍らないようにどうするか。蜜を蓄えるんだ。だからね、長野のりんごは甘くて美味しいんだ。」と、長野のりんごについて語られている姿は本当に誇らしげで、どうか、来年は沢山のりんごが実を付け、出荷できますようにと心から願いました。
帰りのバスの中で、「農家さんの思いが込められた大切なりんご。自宅でありがたくいただこうと思います。」「自分にもできることがあることがわかった。笑顔に出会えてうれしかった。また次回も参加したい。」等、参加されたボランティアさんの多くがそのような感想を口にされていました。

ボランティアバスって、様々なことに気付くきかっけなんだと思います。
一人ではハードルが高い。けれど、「皆でなら。バスが出るなら。参加してみよう。」
何かしたいと思っている人、支援を必要としている人、その人たちを繋げるきっかけ。
「困った時はおたがいさま」その気持ちはやっぱり大切だねと実感するきっかけ。
支援の継続性を高めていくきっかけ。

チーム中越は、これからもこのおたがいさまの気持ちを大切に、被災された方々に寄り添った支援を継続していきたいと思います。

ボランティアバス「おたがいさまバス」は、皆さま方からのご寄付と赤い羽根共同募金からの助成により運行をさせていただきました。